マットでチョーキー(粉っぽい)な雰囲気を楽しむなら、チョークペイント®を2度塗りして乾燥させるだけで良いです。しかし、チョークペイント®のみの使用だと、時間の経過と共に皮脂や水分などの汚れの影響を受けてしまいます。せっかく作った作品を長持ちさせたいなら、ワックスを使用するのがオススメです。ワックスは色の深みを強調し、美しい仕上がりになります。
ワックスを塗るときのコツ
塗料がしっかり乾燥したら、チョークペイントワックス®を布や専用のブラシで薄く、全体的に塗っていきましょう。乾いた状態のアニースローンハードブラシ(豚毛のもの)も使用可。または汚れや毛羽の出ないメリヤスウエス、古Tシャツを使い塗り広げることもできます。
● ブラシにワックスを付け過ぎないように気をつけてください。必要以上のワックスはムダになってしまいます。
● 塗り方のイメージは「ハンドクリームを塗るときのように凹凸の隅々まで押し込めるように塗り込む」です。力は必要ありません。
● ワックスを塗るとチョークペイント塗装面の色味がやや濃くなりますので、それを確認しながら塗り忘れやムラがないように塗布してください。
● ワックスを全体的に塗布したら、次は乾いたきれいな布で拭き取っていきます。余分なワックスを拭き取るだけなので、ゴシゴシと力を入れこする必要はありません。
● 作業範囲が広い場合、一度に作品全体をコートしようとせず、狭い範囲ずつ「塗る→拭き取る」を繰り返しながら作業を進めてください。
また布が汚れていると拭き取り効果が低下します。布の汚れていない面を使ったり新しい布に交換するなどして、まんべんなく拭き取るようにします。
● 使用後のワックスブラシ、ハードブラシは余分なワックスを布や新聞紙でぬぐい取り、ぬるま湯と石鹸を使って直ちに洗ってください。
万が一、洗い忘れて固まってしまった場合はぬるま湯にしばらくつけて油分を溶かしてから石鹸洗いをしてみてください。
● 洗浄後のブラシはタオルでしっかりと水気を切り、なるべく毛先を下にして風通しの良い日陰で乾かします。
なお、湿度や温度によりますが、ワックスが完全に硬化するまでは最大で21日間必要だとされています。
その期間内はランチョンマットの併用など、優しく使用されることをおすすめします。
すぐに使用したい家具は30分程度時間を置きながら繰り返し表面を軽く拭いてください。
また、マイルドな光沢感のある仕上がりにしたい場合は、ワックス塗布、拭き取り作業一晩放置してからきれいな布を使ってツヤが出るまで磨いてください。布が柔らかいほど、光沢度が高くなります。
● その後は水拭きやマイルドなスプレークリーナーなどでお手入れをしてください。ワックスの完全硬化後は強力なコートとなります。
● 必要があれば再ワックスがけをしてください。
● 完全硬化後のワックスの上から再びチョークペイント®で塗装することも可能です。
● チョークペイント®ワックスは室内専用です。屋外ではご使用になれません。
● 夏場はマーガリン状の一部が解けて液状になることがあります。ご使用には差し使いありませんがなるべく涼しい場所での保管をお願いします。
● 寒冷地では冬場にワックスが塗りにくいこともあります。缶を室温に戻してからご使用ください。
◎ チョークペイント®のコートとしてラッカーもご用意しています。
やや光沢が出ますがより強力で屋外でも使用できます。ご不明点はお気軽にご相談ください。