BEFORE
AFTER
- タイトル
- 感謝をお庭に込めて贈るギフト
- 住所
- 鹿児島県薩摩川内市
- お名前
- Nさま
- 施工完了日
- 2016年5月
- 施工内容
- 庭・外構リフォーム
- ストーリー
思わず見上げてしまう三角屋根のお家。
まぶしい白壁とおしゃれなバルコニー。
通りがかりの子どもたちは「お城みたい!」とつぶやきます。
初めてお邪魔した日、大人の私たちでもワクワクするような、Nさま邸はそんな素敵な佇まいでした。
特に道路から段差のあるお庭は、つい立ち止まり覗きたくなるような場所。
そこには奥さまに選ばれたたくさんの草花が伸び伸びと生長していました。
DIYの温かなお庭でしたが今後の負担を考え築25周年の記念に大きくリニューアルすることになりました。
思い出がいっぱい詰まったお庭でしたので、まずは冬の間に大事な庭木や宿根草たちをすべて掘り上げプランターに移植しておきました。
今は亡きお父さまが花壇づくりに使われたタイルやレンガも一つ一つ集め色やサイズごとに仲間分け。
いつの間にか集まってしまった沢山のテラコッタの鉢もこの機会に思い切って整理します。
思い入れのある大鉢は新しいお庭のアクセントに使うため残しておくとして・・・
小さな鉢は整理する植物とセットにしてお花好きのお友だちのもとへお裾分けすることに。
長年奥さまが集めてこられた小物やアンティークのフェンスなどをポイントに取り入れるため、みんなで雰囲気や取り合いをチェックしながら作業が進みました。
そんな繰り返しがお庭をつくり上げる期待を膨らましていきます。
道路からお庭。そしてお庭から玄関へ。
とどうしても必要な大きな高低差。
それならなるべく安全で楽しい階段に。
除草が大変だった足元にはコンクリート枕木を敷き詰めて広く快適に。
そしてデザインされた植栽スペースを設けることで手入れを要する箇所をまとめました。
日陰をつくる古井戸風の花壇。
こちらには角の削れたお父さんのレンガを使わせていただきました。
ハードなお勤めの日々を長年支えてこられた奥さまへ。
ご主人さまから感謝の気持ちを込めたギフトのお庭となりました。
作業の合間に道路からこのお家を眺めると、お打ち合わせの際に見せていただいた建築図面を思い出しました。
そこには若き日のご夫妻のコメントがあちらこちらに描き込まれていました。
それを見て強く感じたこと・・・
「家づくりは青春。」
忙しい日々の仕事をこなしながら、時間をかけ、希望や期待を抱いて考えたり話し合ったり。
お二人が全青春を注いで作ってこられたお家。
だからこんなに立派なんだ。
ご結婚の当初から使ってこられたという表札や、白い郵便ポスト。
そして可愛がってきた大切な草花。
お庭が新しくなってもこれらはその大切な要素です。
フロントガーデンの工事を終え気候が落ち着くのを待って、パティオに仕上げの植栽をさせていただきました。
この場所に植える樹木をいろいろと探すうちに、ついに25年が経っていたといいます。
高さ4メートルの株立ちのヒメシャラ。
この木も素敵な居場所を夢見て育ってきたのかもしれません。
Nさま邸にさわさわと寄り添う爽やかなシンボルツリーとなりました。
着工から丸3か月余りの長期間、Nさまにはすべての工程を見守り、たくさんの作業に参加していただきわたしたちにとっては何より励みになりました。
ご家族のこと、大切なご友人のこと、趣味のこと・・・なんでも気さくにお話しくださりここに通った毎日がSANPOH社チームメンバーそれぞれにとって特別な時間となりました。
「お庭」をギフトとして選んでいただいたことに感激しつつ、ご主人さまのギフトのお手伝いができたことが大変光栄です。
どうかいつまでもいつまでも、お家とお庭と、ご友人と、青春を楽しんでいただきたいなとメンバー一同願っています。