お庭づくりとタイルワーク
こんにちは。
鹿児島県と熊本県の県境、出水市で小さな庭屋をしています
SANPOH Inc.です。
SANPOH社のお庭づくりとタイルワークのあれこれを2回に分けて
綴ります。
これまでわたしたちSANPOH社のお庭づくりでは、
お客さまやご家族にも作業へ参加していただく機会を多く設けてきました。
正直なところ職人がさっと済ませたほうが効率よく、楽だったりもするのですが、
「お庭は商品ではない」と常々考えているわたしたちは
ご希望があれば壁塗りでもタイルでも植栽でも
ご家族に体験していただく特別な時間を大切にしたいと思ってきました。
作業に参加していただくことでお庭をより身近に感じていただきたいですし、
「わたしがつくったの!」と自慢していただきたいです。
世界に一つの歪みやデコボコに愛着を感じ、
エイジングの姿も楽しんで欲しいです。
お庭はご家族の思い出の背景だと思っています。
普段は意識していなくても、見て匂って聞いて感じて、時には味わって・・・
実はしっかりお庭に包まれて過ごしているのです。
(公園も街路樹もレストランのフロントガーデンも、街並みすべてがお庭ですね。)
どんなに仲良し家族でも人も時間もみんな動いているもの。
毎日一緒にいる仲間でもいつかはそれぞれの違う場所へと分かれていきます。
しかし、お庭は「記憶」や「思い出」としてどんなに遠くまでも持っていけるものだと思うのです。
今は忙しい生活を送る人も、通勤の車窓から空が見えて
幼いころの懐かしい景色、匂い、風の温度をふと思い出すかもしれません。
年老いて毎日をベッドで過ごす人も、家族と過ごした記憶のお庭で季節の花を愛でたり
果樹をとって食べたりできるのです。
わたしたちはそんなことを真剣に考えています。
だから、お客さまとご家族の「お庭のあるくらし」を大切にしたいと思っています。
そしてわたしたちのお庭づくりでは多くの場合、
お客さまの生活のすぐ側で作業をさせていただくことになります。
長い時では3か月、ご不便をお掛けしながら窓越しに作業の進捗を見守っていただきますが、
多くの方が作業に興味を持ってくださるのです。
「あれ、やってみたいな・・・」^^
そういうわけでスタートしたのがタイルワークのワークショップです。
いつもお庭で行っている作業をお店でできる形にしてご興味のある
みなさんに体験していただいています。
こちらは一日コースのミニ植木鉢づくり。
小さなWSですがこの場を通してご参加の方どうしでお知り合いに
なってくださるのもとっても嬉しいです。
そして、全二日コースのサインプレート(表札)づくりです。
出水市でペットサロンを経営されているShampoo oneさんと
カフェGreen+さん。いずれもお店のサインができました。
お母さまは洋裁をされていたそうで細かい作業もお手の物でした!
こちらは産休中の思い出にお友だちと誘い合わせてご参加くださいました。
ご夫婦を青いお花タイルで。
お子さんたちを白いお花タイルで表現してくださいました!
そして、お友だち5人グループでご参加の皆さん。
賑やかに華やかに・・・のはずがハードな作業にシーンとする場面も^^
表札に、お子さんのお名前、ハンドメイドをされているATERIER Yさんは屋号を^^
豪華です!
みなさんで都合を合わせてくださるのが大変でしたね。ありがとうございました。
そしてこちらも昔からのお友だちで誘い合ってご参加くださいました。
阿久根市でプリザーブドフラワーのお教室などをされているAtelier mignon(ミニョン)さんと
出水市の設計事務所、株式会社JISOKさんです。
お互いお母さんになってもこうしてお付き合いができるなんて素敵です^^
カフェでおしゃべりもいいけどワークショップデートもいいですね^^
文字数が多かったので私語厳禁ですよ!と脅してしまいましたが
驚きのスピードで丁寧に仕上げてくださいました。
さすがでした。。ごめんなさい^^
そして通常の8倍ほどの特大サイズに挑戦された出水保育園さん。
いろいろな方法で表札はつくれますがあえて面倒な自作のタイルワークに挑戦されました。
園の子どもさんたちに明るく豊かな環境を提供したいというあたたかな思いがあられるんだな、
と勝手に感じてしまいました。
先生の手づくりはちょっと曲がったところもあるけれど^^
時間もいっぱいかかっていて素敵であたたかでしょう?
子どもたちすくすく大きくな~れ!
(プレートはいずれも特注でご用意しているのですが、ご要望があればこのようにさらにアレンジすることも可能です。
壁への取り付けや埋め込みを考えておられる場合はその旨お知らせくださいね。)
いろいろな方がこのワークショップに挑戦してくださり本当に感激です。
みなさんありがとうございました。
おまけ(ちょっと実験させていただきました)
子どもさんたちに触らせたらどうなるのかな??
なんと、こんな力作できました!
素敵!子どもはアーティストですね^^
次回は、SANPOH社がお世話になったお庭の中のタイルワークをご紹介したいと思います。