雑貨屋さんの気持ち
こんにちは。
鹿児島出水の小さな庭屋SANPOHです。
鹿児島地方はついに梅雨入りです。
昨日までの日差しが恋しいですね。
雨降り・・・
ガーデン雑貨とアニースローンチョークペイントを
主に担当してますSANPOHママは
学生時代を思い出します。
普段は元気にチャリ通でしたけど、
雨降りの日はバス・・・バス。
頭痛持ちのわたしは満員のバスに乗るのが苦痛で
仕方ありませんでした。
でも、そんな雨の日のいいところは
バスのターミナルまでわざと遠回りして
街をぶらぶらできること。
両手の鞄を重たい重たいと
何度も持ち替えながら
とことことことこ・・・・
「あーあんな服が着てみたいな・・・」
「あー、あの絵をまた見に行こう。」
「あのお店のいいにおいをかいでから帰ろうか!」
なんて、たくさんの夢と希望をもらったものです。
そしていつも思っていました。
「お店の人は、お店の自慢の素敵な品物を
誰かが買って行ってしまう時って、淋しくならないのかな・・・」
それから十数年経ち、
昔立ち寄ったたくさんの素敵なお店をお手本に
雑貨を販売しています。
扱う商品は思いのある気持ちの良い人たちから
分けていただきたいと思っています。
お店にやってきた商品たちは全部わが子のように
かわいいです。
ぜひ素敵な方に買っていただき
大切に使っていただきたいと願いディスプレイしています。
だけどやっぱり、買っていただけるとうれしい!
けどちょっとさみしいな・・・・
と感じる特別な品物があるのです。
こちらは先日やってきたアンティークの小物たち。
何十年前のどこの人たちがどんなふうに使っていて・・・
と考えると面白くてたまりません。
ヨーロッパや古いアメリカ生まれの彼らが
何十年もの後にはるばる日本までやってきて、
さらに鹿児島出水の高尾野っていうところに
来るなんて・・・誰も想像しなかったはず!
そんなことを考えると笑えます。
手前の丸いのはヨーヨーキルトです。
映画に出てくる田舎のお母さんが着ている
ワンピースの柄みたい。
こんな布を探そうとしても見つかりません!
これまで何人の人が手にしたかわからないけど
そのみんなに大切にされたから
今ここにあるんだろうな、と思います。
だったら、このヨーヨーは
「幸せのヨーヨー」です。
そしてこちらは
ブリキのじょーろ。
SANPOHのロゴはじょうろなのでお店にも
大小さまざまなじょうろがありますが
このじょうろ君は一際個性的です。
デザイン性も機能性も高い
クラフトマンシップなじょうろは探せば結構あるんですが
こちらは素朴なabtな、
鹿児島の言葉ではテゲテゲなじょうろなのです。
ハンドメイドのぬくもりと情熱が伝わってきて
なんだかかわいらしくて仕方ありません。
実用的ではない(?)かもしれませんが
お庭やお家のシンボルとして、
花器として使うのもいいなと思っています。
この真上を向いたハス口がチャームポイント!
堂々としていて
いいでしょう?
こんなスタッフお気に入り雑貨は他にもいろいろありますが
大切にしてくださる方に手に取っていただくのが
もちろん一番です!
お庭いじりを始めたい方が
「まず何を揃えたらいいの?」と聞かれます。
わたしたちはぜひ、何か一つ
お気に入りのものをそばに置いてほしいと思っています。
庭仕事なんて気の長い作業です。
すぐに結果が出ることばかりではありませんし、
作業は泥まみれで中腰で、日焼けして虫も出てきて・・・
苦痛に感じることも多いはず。
それにお花が咲いても晩のおかずにはならないんですよ!
でもそんなときにお気に入りの道具が一つあれば
きっとその道具がお庭で過ごす楽しみを教えてくれるはずです。
小さな雑貨屋ですが、たくさんの楽しいお話を持った
雑貨たちがいます。
雨の日が続きそうですが退屈な日には
ぜひ遊びにきてくださいね。