エクステリア・ガーデニング・カフェ
『お庭に家族の笑顔を増やしたい』 鹿児島出水の小さなお庭屋さん、
SANPOH社のオンライントークショー
2. アイデアと愛情は空想の中に
『walet』 加藤さま(以下K)
K:このあたり西原村って風が強い土地なんです。
でも、台風が来ても意外とうちは被害が少ないんですよね。
どうもこのケヤキのおかげで風がうまく遮断されているようで。
山口 嵩明(以下T) 山口 ゆみ(以下Y)
Y:ケヤキの木が一家を守る大きな傘みたいですね(笑)。
K:本当にそうなんです。
本当に感謝してるんですよ。
Y:『walet』にはお庭に面した席がたくさんありますね。
”カフェ”であればお庭がなくてもテーブルがあって椅子があって
何か飲み物が出てくればそれで十分なんですが
先ほど加藤さんにワンちゃんとのことや雪の日のお話を伺って
このようなお庭付の作りになっているのもとても納得できました。
T:お店の建築に携わられたサイトウさんにも
そんなお庭への思いを伝えてあったんですか?
K:そうですね。やはりお店もケヤキの木を中心にしたいと思っていました。
なのでお庭の眺められる大きな窓を是非設けたかったです。
おかげさまで今ではお客さまにも人気の席となっています。
母もいつも言っています。「このお店が今こうしてあるのはこのケヤキの木のおかげよ。
ケヤキに感謝しなさい。」って(笑)。
T:そうかもしれませんね(笑)。
Y:主人は、このお店のお庭に面した出入り口がとても気に入っているんですよ。
K:あ!本当ですか?
T:そうなんです。
建物のとんと裏にあるような勝手口ではなく、普通の掃出し窓でもなくて
こんな風にわざわざお庭に出るために作られた出入り口っていいですよね。
Y:この出入り口もお庭への思いがかたちとなったものですよね。
そういえば加藤さんの『walet』のお庭づくりには何か具体的にモデルがあるのですか?
K:よく尋ねられるんです。
お庭もお店も「何風ですか?」って。
でも、特にこれっていうのはないんですよね。
わたしは建物や庭などの雑誌などをよく見ていますかね。
たとえばヨーロッパの街角、こんな風じゃないかな?こんな○○あったらいいな、とか。
全部わたしの空想ですね(笑)。
ヨーロッパに行ったことがないので余計に想像が膨らんじゃいますよね。
だからいろいろなものが組み合わさっているのではないでしょうか。
Y:わたしたちも来る度に新しい発見があるんです。
建物もお庭も少しずつ変わっていっているところに毎回魅力を感じてしまいます。
住まう人に大切にされている「生きもの」という感じがします。
続きはまた来週。
どうぞお楽しみに。