くらし・手づくり・お庭
『お庭に家族の笑顔を増やしたい』
鹿児島の出水にある小さなお庭屋さん、SANPOH社の「手づくり」研究室
SANPOH家の嫁・妻・新米ママの山口ゆみです。
私の研究テーマは「手づくり」。
「手づくり」を通してお庭のある暮らしを考えていきたいと思います。
小さいころ、私は自分の身近にいる大人のことが大好きでした。
わがままを言ったり、へそを曲げたり、いたずらをしたり、ゲラゲラ笑ったり、
ごめんなさいと泣きながら謝ったり・・・。
そうして、学校に入るころには自信満々の子どもになりました。
友だちもたくさんいて、頑張ればなんでもできました。
ところが大人に近づくにつれ、そうはいかなくなりました。
どんなに頑張っても難しいこともある。
人に信頼してもらう事って簡単ではないかもしれない。
だんだんわかってきました。
自分一人でやり遂げてきたつもりだったことも
本当はまわりの大人たちがそっと手を貸してくれていたのでした。
自分のまわりにいてくれた大人の賢さ、優しさ、たくましさを知りました。
私がそんな大人たちを思い浮かべるとき、背景にあるのは
子どもの頃住んでいた家の緑の芝生と裏山の緑です。
私が姉や、友だちと遊んでいるとき、父や母も庭のどこかで手入れを楽しんでいたからです。
ある日の庭・・・
ついつい、折ってしまったお花の茎から
真っ白いミルクのような汁が溢れるように出てきてびっくりしました。
「あ~。どうしよう!悪いことをしちゃった。」
慌てて母に相談に行くと
「まあ、かわいそう。お花がいたいいたいって泣いてるのね。」
真剣な顔でした。
私はその花が涙を流しているのをしばらく眺めながら心がじんじんと痛かったのを覚えています。
立派な庭ではありませんでしたが、
子どもたちが体いっぱい使って遊べる芝生と
野菜や季節の切り花などがある手づくりのお庭でした。
そこで浴びたお日様の力は強力で、今でも私の心の中にぽかぽかしている感じがします。
目の前のことが嫌になるような時、「そんな庭にいた自分ががんばれないわけがない!」と
どうにかふんばってこれています。
だから、私はいろんな人にお庭での思い出をつくって欲しいと思います。
お庭には光があり、音があり、においがあり、風があり・・・
きれいなものばかりではありませんが、私たちを明るく強くしてくれる秘密がたっぷりです。
そこに家族や友人がいたら・・・
どんなに小さくても、すべての家族にお庭のある暮らしを楽しんでもらいたい。
お庭に家族の笑顔を増やすため、SANPOHはがんばります!
そこで、毎週木曜日は、お庭でできる「手づくり」を研究します。
手づくりを通して家族やお友だちとお庭時間、おうち時間を楽しんでいただけますように。
来週は流木を使って「手づくり」研究してみます!