ローズマリーを味方につけて働き盛りのお庭時間を楽しもう!
「お花の匂い」の正体は
ローズマリーの香りでした
わが家には育ち盛りの子どもが2人と犬が1匹。中学生の長女は、「かわいいお庭のおうちの前を通るとなんかいいよね!」と言います。小学1年生の長男はお庭の事をあえて「ガーデン」と呼びます。そして犬は、芝生をひとしきり走り回り土や葉っぱに挨拶をすると、日なたを探して気持ちよさそうにくつろぎます。そんなお庭大好きな子どもたち。帰宅した両親の姿を見るとその日どんな仕事をしてきたのかを考えるよう。
今日は泥まみれ?ペンキがついてる?それともお花の匂い?…。
実はこのお花の匂い、というのがどうやらローズマリーのことだったのです。お客さまのお庭でお手入れをすると、その日じゅう爽やかな香りがついてきて、子どもたちにもわかってしまいます。植物の知識がほとんどなかったチームメンバーが仕事で最初に覚えた植物もローズマリー。耳馴染みのよい名前と清涼感のある香りがお庭と人を仲良しにしてくれるように感じてしまいます。
共働き世代のお庭にローズマリーを
おすすめしたい3つの理由
ローズマリーは薬草や香辛料などとして利用できるお馴染みハーブの仲間。慌ただしく過ごされるご家族のお庭にもおすすめしたくなるのには次のような理由があります。
1.厳しい環境で育つ
シソ科アキギリ属(サルビアの仲間)で地中海沿岸が原産。常緑性の低木です。暖かく乾燥した気候を好みますが、耐寒性-10℃と寒さにも強く、また養分や水も控えめに育てることができます。
2.忌避効果が期待できる
日本ではクスノキを原料とした防虫剤、樟脳(しょうのう)が身近ですが、ローズマリーにも同じ効果があると言われます。毒性のない天然猫除けとしての目的で育てる人もいます。
3.収穫の喜びがある
成長が早めなため、枝葉をカットして料理やクラフトなどへの利用がしやすいです。記憶力・集中力アップやストレス緩和の作用もある香りで、簡単におしゃれを演出できます。そして剪定ばさみに慣れ親しむきっかけになればいいなとの思いもあります。
ローズマリーの育ちと「木質化」
楽しいお手入れのポイント
主に直立する木立(こだち)性と、横に広がる匍匐(ほふく)性があります。多湿な気候のもとでの栽培には、水はけと風通しを良くして根腐れや蒸れを避けるのがポイントです。
また、木質化(もくしつか)といって、年数が経つと根元が茶色く固くなります。自然な成長の証であるものの、木質化した部分は柔らかな枝葉が生えにくく姿が乱れます。そのままではハーブとしての利用もしにくく、老化が進みます。そこで適宜枝を剪定しながら株をリフレッシュさせるのです。梅雨入り前の5〜6月、または気候が穏やかな秋頃が適期。植え付け1年目は必ず枝が伸びはじめた秋以降に行います。
1.摘心
伸びた枝の先端10~15㎝ほどをカット。切り口の葉の上から新しい枝が出るため、この後枝の数が増え、株にボリュームを出すことができます。
2.切り戻し
全体のおおよそ3分の1程度を残してカットし株をリフレッシュ。必ず元気な葉を残すようにします。
3.透かし/間引き
年数が経った株では、勢いのある枝を残し、内側に交差したり弱った枝などを枝元から整理します。風通しや日当たりを改善し病害虫を予防します。
ちなみにローズマリーは挿し芽という方法で命をつなぐことも可能。万が一枯れそうになっても、落ち込まずに再挑戦してみてくださいね。
お気軽におしゃれ気分!
ローズマリーの活用方法
お庭の中では他の植物とのコントラストも素敵なローズマリー。ひとたび触れると清涼感のある香りを放ち、剪定やその後の楽しみへといざないます。カットした枝葉は、リースやスワッグにして室内に飾ったりラッピングに添えてはいかがでしょうか?
BBQの火おこしに投入したり、お肉やジャガイモを使ったホイル焼きに添えるのがわが家の定番です。ドライにして、香りづけとして料理に利用しても◎。
また、お鍋に入れひたひたのお湯で20〜30分ほど煮だした液は子どもやペットがいても安心の天然クリーナーに!
スプレー容器に入れると便利で、残りは保存容器に移し冷暗所で保管しています。
1本のローズマリーが忙しい毎日にお庭の喜びをもたらしてくれるはずです。育てて触れて、新鮮な香りを浴びればすぐにポジティブな気分に。そしてそれがお庭の記憶となり、いつでも寄り添っていてくれることでしょう。
SANPOHとMERRYの公式ブログ
『おしゃれだねといわれる
お庭をつくるアイデアブック』は
毎月おおよそ22日に更新していきます。
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〈メリー〉は使い勝手にこだわった
お庭づくりの現場生まれのホースリール。
ローズマリーのような乾燥気味に育てる植物も
お水が要らないわけではありません。
特に、植え付けて間もなくは
土の乾きを観察しましょう。
雨が降らない日が続いたり、
強風で土が乾いていたら、
たっぷりお水を与えてください。
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