お庭から考える「防犯対策」おうちを守るお庭づくり
おうちのセキュリティも
見た目と第一印象で決まる!?
防犯について、関心が高まる昨今。警備会社と契約して家の周囲を監視できたり、あるいは番犬としてトレーニングされた犬を飼えれば安心かもしれませんが、そんな家庭ばかりではありません。警視庁のホームページでは、『侵入窃盗の防犯対策』として家財や身を守るための基本情報が掲載されています。直接的な対策として、侵入口となる窓やドアに関する対策への心がけや、特殊な道具を使ったこじ開けなど、損壊による侵入を防ぐ効果のある建物の部品についても紹介されています。そして注目したいのは、これら物理的な防犯対策と組み合わせる「不審な人物を寄せ付けない」という抑止の考え方や手法についての項目です。このような防犯対策は、ご存知の通りお庭づくりの考え方に盛り込むことができる内容です。お庭やエクステリア、外構が担う重要な役割のひとつとして、改めて防犯対策について考えておきたいと思います。
見直しておきたいお庭の防犯対策
具体例とポイント
1.敷地を囲う
敷地の境界に設けるフェンスや塀、生け垣、門扉などは、侵入禁止の意思を表すと同時に、家屋への接近を防ぎ距離を保つ意味が。敷地を囲わない場合も、インターホンやポストの設置位置にも考慮したいもの。
2.見通しをよくする
メッシュタイプのフェンスを選ぶ、目隠しを設ける際は足元をあえて透かしておく、生垣や樹木は密集しないよう定期的に手を入れ枝を透く、などなど。囲うと同時に外部からの視線を遮りすぎない配慮も重要。
3.照明を設置する
夜間は敷地の内外を照らすことで人目を誘い防犯効果を高めます。人の姿を感知し点灯するセンサーライトは、勝手口やメーターボックス付近など、死角となる付近へのポイント的な設置が効果的。音や水が流れるセンサーもあります。
4.砂利を敷く
足音がする砂利は、泥棒が嫌う資材として昔から利用されています。石どうしがこすれ合い音を出すためには5センチ程度の十分な嵩(かさ)も必要。
防犯対策をDIYしてみよう
砂利を敷く時のポイント
プロは、まず整地・防草対策から行います。地面に凹凸があると雨水が溜まり、砂利の流出や、へこみ部分に土砂が溜まって雑草が生えるなどしやすいためです。砂利がまばらになってしまうと防犯の効果も低い上、雑草が育ち、後のお手入れも面倒になりがちです。
DIYの場合でも、長めの角材などを使い、できる範囲で地面をならし、厄介な雑草は除去しておきましょう。さらに防草シートまで敷き込むことができれば下準備は完璧。(車が乗り入れる場所は防草シートはNG。砂利のみでOKです。)防草シートの仕込みは、後の雑草対策を楽にするだけでなく、砂利の埋没を防いだり、音が反響しやすいという効果も。
防草シートを敷く際は、なるべく継ぎ目をつくらないのがコツ。光や、雨による土砂が入りやすくなるためで、継ぎ目ができてしまう場合はシートどうしを重なるように合わせ、専用の接続テープで止めておきます。シートの端もめくれを防ぐため専用のピンなどでしっかり固定すると効果と見た目をキープできます。
おしゃれなお庭づくりで
地域の防犯にも貢献しよう
戸締り、2重ロックなどの基本の対策に加えたいDIYは、何より日ごろの整理整頓の心がけ。窓の近くに足場にされるような道具を置かない、BBQグッズなども放置せず、使ったら片付けるといった習慣を徹底したいものです。ポストや表札、玄関ドアにインターホンなど外部との接点に気を配り不審なことがないかを常々確認することも大切。小中学生のお子さんにお手伝いしてもらうのもいいアイデアだと思います。さらにエクステリア製品と絡ませて、バラなどのトゲのある植物やつる性の植物も取り入れてみると、防犯効果もアップしますし、お庭に気を配るきっかけや楽しみに。こうして外回りに隙を感じさせない事や、挨拶など顔を合わせるご近所との小さなやり取りさえ十分に防犯の力となります。お庭いじりやお庭で過ごす時間を楽しむこと。そして常に外回りに配慮をし、植物を通したコミュニケーションを持つこと。つまりおしゃれなお庭を目指すことはおのずと地域の防犯対策にもつながるのではないでしょうか。
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