簡単なのに褒められる？！アニースローンでデコパージュ｜ガーデンコラム

簡単なのに褒められる？！アニースローンでデコパージュ

ペイントDIYをステップアップ
切って貼ってデコパージュ

　チョークペイント®は素材をさほど選ばず、下処理なしに楽しい色塗りが始められる嬉しいペイント。今回はそんな気軽なペイントDIYのステップアップテクニックをご紹介します。
簡単なチョークペイントに慣れてくると、模様や飾りのある家具塗りに挑戦したくなるもの。そこでおすすめなのが、以前綴った「ステンシル」、そして今回ご紹介する「デコパージュ」です。デコパージュ〈Decoupage〉とは工芸技法の一つで、紙に描かれたデザインを切り取り、専用のノリで貼り付け作品に柄を付けるというもの。イタリアの家具職人から広まったともいわれますが、現代の日本でも手芸として人気があり、デコパージュ液と言われるノリや材料は100円ショップで手に入るほど身近になっています。紙にプリントされた素敵なデザインを切り取り、石けんやキャンドルに貼り付けた作品や、「リメ缶」と言われる空き缶のリメイクはご存知の方も多いと思います。

イメージメディウムを使って
アニー流、簡単デコパージュ　

アニースローンのペイントでは、「イメージメディウム」というデコパージュ液を使います。耳慣れない名前ですが中身はシンプルで、紙を貼り付けるノリ（接着剤）と表面をカバーするニス（透明で光沢を持たせる塗料）の役割を兼ねた水性の液材です。絵画経験のある方は、さまざまな素材を切り貼りするデコパージュに似た「コラージュ」という作品づくりをご存知かもしれません。このペイントの生みの親であるアニースローンも美大で芸術を学んだ人。彼女の商品は、色のバリエーションはもちろん、ペイントDIYなのにまるでアートを制作する感覚で、簡単に楽しめるよう配慮されています。日常的、現実的な家具やインテリアを題材に、自由なイメージや思い描く理想を表現できるように。また、そんな趣味を誰もが家庭で手軽に楽しめるように。それが簡単なのに本格的な仕上がりを実現するアニースローン流デコパージュです。

アニーの簡単デコパージュ、
ワックス仕上げで差をつけよう！　

簡単に作業の流れをご紹介します。
①チョークペイント®で好きな色に塗り、乾かす
②デザインをコピーし、イメージに合わせて切り抜く（インクジェットよりもレーザープリンターを利用した方が滲みのない良い仕上がりです。）
③切り抜いた紙の裏面にノリとしてイメージメディウムを均一に塗り、①のチョークペイント面に貼り付ける
④貼り付けた紙の上からニスとしてイメージメディウムを空気を押し出すようにして塗る
⑤前の層のイメージメディウムが乾いたのを確認し、次の層を塗るこの作業を繰り返し２層以上、できれば５～６層重ねる

〈ワンポイント〉
＊イメージメディウムは厚塗り禁物です！
（良く乾かしながら薄い層を多く重ねるのが◯）
＊速乾性のため、1～2往復筆を当てて塗ったらいったん乾かしましょう！
（いつまでも触っていると表面がヨレてしまいます）

デコパージュも仕上げのワックスが肝心！
カラーワックスも利用して雰囲気をメイクしましょう。

⑦乾いたら、仕上げにクリアーワックスを作品の全体に塗る
⑧お好みで、ダーク・ブラックなどのカラーワックスで表情をつける

こんな時も使える！
デコパージュの活用シーン

このように、ナプキンや壁紙、ファブリックなどからコピーを使ってデザインを切り抜き※、装飾やポイントとして家具やインテリアに取り入れることができます。

シミや汚れが隠せない場面で利用されることも多い技法のようですが、デザインの切り抜きを楽しく散りばめポップな雰囲気を演出したり、古い図柄を借り、まるでヴィンテージのような淡く落ち着いた雰囲気をつくることもでき、アイデア次第であらゆるスタイルに適応します。

また看板づくりにもデコパージュのテクニックは活躍。筆で文字を描くよりも、コピーをレイアウトする方が簡単です！