置くだけでお庭がおしゃれになるガーデニングアイテム４選｜ガーデンコラム

置くだけでお庭がおしゃれになるガーデニングアイテム４選

そもそもおしゃれなお庭ってどんなお庭？
～「おしゃれね！」といわれるために～

素敵な人やモノに出会うと「おしゃれ！」「カッコいい！」などの言葉が出てきます。言う方も、言われる方も嬉しくなる言葉ですね。でもお庭に関する「おしゃれ」って何だか曖昧だと思いませんか？それは、お庭（GARDEN）の語源が、『囲われた楽園』であると言われることにも関係があるかもしれません。囲われた空間であるということは、住んでいる人の好みやセンス、アイデアが存分に発揮される場所。だからこそ「おしゃれ」の定義も曖昧で、十人十色の「おしゃれ」がありそうです。実際に私たちが「おしゃれなお庭だな」と感じるのも、ご家族らしさがあふれていて、なんだか居心地がよく、またお邪魔してみたいと思うようなお庭です。

お庭の個性を引き出す
とっておきのガーデニングアイテムとは！

お庭づくりの現場目線で、お庭の個性を引き出すガーデニングアイテムを4つピックアップしてみました。

アイテム1.使い古しのガーデニンググッズ

お庭の隅っこに追いやられた使い古しの道具や、かつて愛用していたガーデニンググッズ。断捨離するのはちょっと待って！それらを利用して鉢植えや寄せ植えを楽しんでみてはいかがでしょうか？例えば、錆びて使えなくなったガーデン用のアイアンチェアは、ワイヤーネットや麻布・水ゴケなどで植栽スペースをDIY加工すればインパクト抜群！ユニークなお庭のアクセントに大変身です。ブリキのバケツやじょうろは、釘と金づちを使って底に水抜き穴を開ければ、あっという間に鉢に早変わり。もともとそのお家で使われていたものであれば、お庭の雰囲気にもすぐに馴染みます。

アイテム2.配置を楽しむオブジェ

アプローチの演出、またはフォーカルポイントにオブジェを配して、お庭をドラマチックに演出することもよくあります。石や流木から特注品に量産品まで、オブジェといっても幅広いのですが何でも闇雲に置けばいいわけでもありません。オブジェ選びのポイントは、強烈な日差しや雨風にさらされる場面を想像することです。その上で経年変化による味わいがありそうなものを取り入れてみてください。重量や大きさがあれば存在感も出せますが、小ぶりのものなら季節によって配置を変えて遊ぶのも粋な楽しみ方。アンティークやヴィンテージのオブジェは植物とも相性がよく、あらゆるスタイルのお庭に馴染むのでおすすめです。

アイテム3.安らぎ・安心を演出する照明

ライティングはお庭の醍醐味の一つ。照明による印象の違いは大きいですが、電気工事が必要な場合も多いため、照明計画や器具選びは大切です。壁出しのブラケットライト、足もとから樹木を幻想的に映し出すスポットライト、辺りを優しく照らすポールライトなど、素敵なものがたくさんあります。埋め込み式のソーラーライトは、駐車場やアプローチのガイドとしてもピッタリ。エコでスタイリッシュな上に電気工事が不要なので取り入れやすいです。また、温もりのある灯りでお庭を照らす照明は「おしゃれ」や安らぎを演出するだけではなく、地域の防犯や安全にも貢献します。

アイテム4.一石二鳥以上を狙う構造物

最後に「バットレス」をご紹介します。バットレスとは、ブロック塀の強度を補う控え壁のこと。耐震基準の見直しによって補強が必要になった際には、バットレスもデザインを加え、ぜひお庭のお気に入りポイントにしてしまいましょう。例えば鉢植えやオブジェを飾るコーナーにしたり、気候のよい季節にはスタンディングバー気分でお酒を飲むのに使ってみたり…。バットレスだけではなく、門柱や目隠し格子などをつくる際にも、遊び心のある用途を考えれば一石二鳥、一石三鳥。安全性や機能性に、家族のアイデアや楽しみが加わった構造物はもちろん「おしゃれ」です！

自分らしさが表現できたら
それが「おしゃれ」なお庭になる

お庭づくりで何よりも大切にしたいのは、手をかけて、時間をかけて、自分たちのスタイルを自由に楽しむこと。また、お庭いじりをしていると、心身がリラックスして素に戻るような感覚になる人は多いと思います。だからこそ、がむしゃらに「おしゃれ」を目指すよりも、自分らしさが自然に表現されたお庭を「おしゃれね！」と言ってもらえたら嬉しいですね。太陽、雨、風、樹木や花など、自然はそもそも素晴らしいものです。お庭好きの方々が互いのお庭を行き来するのは、その素晴らしさを分かちあいつつ、それぞれの「おしゃれ！」を楽しむ仲間だからかもしれません。家族や友人を招いて作りかけのお庭で過ごす時間は、人生のしあわせの中でも、かなり上のほうだと思います。