天然芝か、人工芝か、
鹿児島出水でお庭づくりのお手伝いをさせていただいております、
SANPOH(山宝・さんぽう)です。
お庭と言っても、いろいろありますが
わたしたちがお世話になっているそのほとんどが個人のご家庭のお庭です。
生活スタイルの変化に伴うお庭の手直しだったり、
ご新築のお庭の計画だったり、中身も規模もそれぞれです。
そんな中、多くのお客さまにお尋ねいただくのが
「人工芝ってどう?」です。
「小さな庭なんだけど、」とおっしゃる割にお庭がとても広いことが多くお手入れに負担を感じておられるのがよくわかります。
そんな広大な敷地を広く明るくいい感じに埋めてくれるグランドカバーの代表が天然芝だと思います。
わたしたちが芝を貼らせていただく際は、まず整地をしっかりします。
①ガラと言われるごつごつと大きなブロック片や石、雑草を取り除きます。
②(水はけがよくないと芝は蒸れて生育に良くないので)勾配を取り、大雨の際に水が逃げられる道も用意しておきます。
③そして芝の下地となる水はけのよい砂で埋め尽くし、重たいローラーで押さえながら均します。
そして、芝を置きます。
こちらはお客さまに一緒に作業に参加していただいているところです。
天然芝を貼る作業自体は簡単です。ご家族の休日のイベントにぴったりです。
〈天然芝の良いところ〉
美しく見栄えがする。
子どもたちが喜ぶ。
環境にも良い。
芝生を眺めたり、踏みしめることによるセラピー効果が高い。
のちのち、芝を剥ぐこともできる。
〈芝生の注意点〉
夏場の水やり、芝刈り、草むしりなどなどそれなりに手がかかる。
カヤ、コブシ、シロツメクサ、スギナ・・・などの厄介な雑草が居座ると大変。
冬場は茶色く枯れる。
日当たり、水はけ、踏みしめなど場所により生育の差が出る。
美しさをキープしていくためには、管理に継続的な手間といくらかの費用が必要。
次に、人工芝についてです。
この頃の人工芝はかなり柔らかく丈夫になりました。
草丈にもバリエーションがあり、シーンに応じて使い分けています。
人工芝も施工前にはやはり下地の準備が必要です。
A、防草シートの下地
天然芝の①~③と同じ工程(少しでも嫌な段差があると
人工芝に凸凹ができて見栄えが悪い上にけがの原因になるのでとても気を使っています)のあと、
④防草シートを隙間なく敷き詰め、専用テープや専用ピンでしっかり固定する。
B、コンクリート土間の下地
①同様に重機で掘削、整地します。
②金属製のネットを敷いてコンクリートの基礎を作ります。
③コンクリートを流し込み表面を仕上げます。
A,B,ともに防草対策と勾配の処理など下地調整をしておくことが人工芝施工の
条件となります。
そしていよいよ、人工芝のシートを張り詰めます。
〈人工芝の良いところ〉
水やり、刈り込み、草むしりなどの手間がほとんどかからない。
お手入れが楽。
管理に費用がほぼ必要ない。
通年緑色を楽しめる。
草が生えにくい。
〈人工芝の注意点〉
高品質なものを丁寧に施工しても、やはり経年劣化する。
季節感がない。
雑草が生えにくいが、決して生えないわけではない。
天然芝と比較すると人工的な雰囲気が出てしまう。
夏場、表面が高温になる。
施工費用が高い。
やり替えが難しい。
と、いったところでしょうか?
いかがですか?今のご家族の暮らしにどちらが合いそうでしょうか?
個人的には、お庭を持たれている方にはぜひ一度は天然芝を経験していただきたいです。個人のお庭なのでリゾートのようにきれいに整える必要はないと思います。ですが、お水をやったり、刈ったりという作業もすべて含めて楽しみ、日替わりの景色を心に焼き付けていただきたいです。
芝の品種にもよりますが、夏場は2週間に1回~ワンシーズンに1回は刈り込みが必要です。
手間はかかりますが、その上で過ごすことの良さは計り知れないものがあります!
〈大変な時には、草むしり、芝刈り、縁取り、など天然芝のお手入れのサポートも行っておりますよ。〉
また、人工芝の場合もその良さを最大限に満喫していただきたいので下地調整に時間をかけて取り組ませていただいています。
費用面については個々の現状により変化しますので現地調査をさせていただいた上でのご回答とせていただいています。
さらには天然芝人工芝の他にも様々に地面を覆う方法があります。
アイディアを探しに、ご相談いただけましたら嬉しいです。
お庭は無くても生活できますが、
あるととてもいいものです。
小さくても大きくても・・・
お庭のある暮らし、をご家族で考えていただけましたら幸いです。
SANPOH 山口 嵩明