ガーデンセラピー
先日、一般社団法人日本ガーデンセラピー協会主催の講習に参加して参りました。
お庭づくりを通して、お庭のある暮らしをご提案するのがわたしたちの日々のお仕事です。お庭がわたしたちの暮らしのすぐ側にあることでどんなことが起こるのか?その答えを健康という切り口から改めて考える機会となりました。
お庭のお仕事をいただきながら生活しているわたしたち自身もお庭の良さを毎日噛みしめています。
初夏のお花を楽しみ、梅雨に入るころにさっぱり切り戻しておいたラベンダー。蒸し暑い夏を乗り越え育ってくれている姿には爽やかなパワーをもらいます。そして大好きなローズマリー。我が家では料理に使うことはあまりないのですが、濃い緑の中に可愛い小花が付くのを見ると心から嬉しくなります。枯葉や蜘蛛の巣を払ったり枝を少し整理しただけで頭も気分もクリアになるようないい香りが自分についてきてくれる!なんとなんとおしゃれなことでしょうか。すっかり姿を消していた季節の草花が地上に小さな芽を見せてくれたことはその日の最高のニュースになります。
失敗して慌てたり、喜んだり・・・植物を触れば、心の中でついついお喋りな人になってしまいます。
お庭づくりの下地の作業にしても、体力的につらいことや暑さ寒さが応えることはあったとしても一日の終わりに「今日もいい日だった。明日はもっと工夫してがんばってみよう!」と思えるのはお客さまのお庭の力であったり地球の自然の力を贅沢に肌で受けているからだと思います。
お庭はEARTHとなってわたしたちのストレスをシュルシュルと解き放ってくれているそうですし、雑草を引いたり樹木や草花の手入れをすることは思いがけず足腰の鍛錬になっていたり。(医療機関でお医者さまから「あなたはいい仕事に就いているね。」と職業を褒められた経験が何度かあります!)
室内の蛍光灯の下では緊張してしまう心もお庭では自然と開かれて、子どもたちなんて遊具がなくても犬のように駆け回っています^^
部屋の中でごろごろすると怒られるけど、お庭だったらなぜか怒られない。
そう、それがお庭の力です。
そんなお庭の存在、お庭で感じることのできる小さなハッピーをたくさんの方に意識していただきたいなと思います。大きくても小さくても、和風でも洋風でも、ベランダでも鉢の中でも、花が咲いても咲かなくても自分のお庭。そしてそこで過ごすことの素晴らしさです。
「お庭をご家族の思い出の背景に」
以前のブログページをリニューアルしまして引き続きこちらのコラムのコーナーにゆっくりペースで綴らせていただきます。心からの「お庭っていいですよ!」をお伝えできたらと思います。