ガーデニング・エクステリア
2.流行を見つめて
山口 嵩明(以下T) 山口 ゆみ(以下Y)
T:そう考えると時代のニーズに合わせて変わっていくのですね。
大森 信哉氏(以下O) 奥様(以下M)
O:そうですね。やはり時代の変化に合わせていくことが必要ですね。
植木でもそうです。
以前は、ヤマモモやモチノキなどを庭には必ず植え込んでいましたが、
今は、落葉樹が主流です。
出水市で盛んなマキノキの段もの等も、需要が少なくなっていましたが
今、中国でマキノキブームになっているので出水市の生産も活性化しているようですね。
Y:やっぱり植物も時代の影響を受けるんですね。
O:「庭のかたち」も変わってきて落葉の木がメインになっています。
あとは、シマトネリコという木も流行りました。
ただ、雑木の庭が流行りだしたのも最近ですよね?
T:そうですね。最近では、雑木のお庭が人気です。
T:以前から大森さんにお聞きしたかった事があるんですけれど、
いつも、いい樹木を沢山揃えていらっしゃいますが何か選ぶ際に
気を付けていることとかあるんですか?
O:ん~そうですね。
やっぱり気をつけていることの一つに、お客様のニーズに合わせてということがあげられますね。
時代の流れに合わせて選んでいます。
最近では、山取り風の木ですね。曲がっていたり、片枝の木だったり、下枝がなかったりという
様な木です。何年か前までは、八方美人の木でしたよね。
T:なるほど・・僕たちも山取り風好きですね。
この先はどう変わっていくとおもいますか?
O:この先は、また昔のお庭に戻って行くような気がします。
「和」のお庭がまた流行るといいですね。
Y:これから○○派、○○派と分かれていくかもしれないですね。
O:そうだと思います。
T:確かに!お家にしてもそうですものね。
O:話は戻りますが、気候的に合わない木も注文があれば出荷しなければいけないこともあるん
ですよ。
T:そうですよね。
しかし、どうなんでしょう?木も人間と同じように環境に適応していくと言われていますが、実際
には合わないこともありますよね?
O:もちろんありますね。
特に、寒い地域の木を鹿児島の様な暖かい気候の地域に持ってきたり、逆に鹿児島の木を急に
寒い地域に植えたりすると枯れてしまいますね。
植えた年は、大丈夫だったとしても翌年の気候が急激に変わってしまったりしてかれることも
あります。
T:なるほど、長い目で見て樹木と付き合って行くことも大事ですね。
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次回は、「いろいろな目線から楽しむ」というテーマでお送りします。