ガーデン・エクステリア
8.お庭づくりに損はあるか?
村尾 隆介氏(以下R):よろしくお願いします。
R: こうやって話していると、お庭づくりに損はひとつもなくいいことばかりのような
気がしますが・・・。あえて、1つ損があるとしたらなんですかね?
山口 嵩明(以下T) 山口 ゆみ(以下Y):
T: 損ですね・・・。
Ryuさんがいつもおっしゃるように、お庭にも基本の軸がないと後々「あれれっ!」
という事になってしまいます。無計画につくるとそのうちごちゃごちゃして手の施しようが
なくなってしまいます。損があるとすればそれですね。
だから初めに、しっかりとしたイメージを持つことが大切だと思います。
R: 折衷様式もありですけど、英国風、中世の○○年代風の庭をつくりたい。とすると
やっぱりそれなりに、勉強しないといけないじゃないですか。
どうしてその地域でそんな庭づくりが生まれたのかとか、その当時よく用いられた植物とか・・・。
そうやって調べていると、結果的にどんどん文化的な知識まで備わってきますよね。
R: 歴史物の映画にもつきものの時代考証のように、自分たちも詳しくなってきますね。
庭を中心に勉強しないといけない。というのも1つのメリットかも。
T: そうやって、自分のお庭のことに興味を持って、お客さま同士が専門家みたいに教えあったり
自慢しあったりできるというのが、理想ですね。
R: お庭をつくると調べ物をいっぱいして頭がよくなりそう(笑)
T: そう考えるとやっぱりお庭つくりに損はないですね(笑)
R: 現代社会の中で家族みんなが共通して過ごす場所って結構限られていますよね。
庭は、その中でも大切なポジションだと思います。
アメリカから学ぶことは、まだまだたくさんあって、例えば誕生日。
家族の誕生日には必ず庭に集まって、ガーデンパーティーをします。
T: そういうのって本当にかけがえのない事ですよね。
R: そうです。広い土地がある場所ではそういう誕生日の過ごし方も流行って欲しいですね。
T: それでは最後になりますが、Ryuさんの考える理想のお庭はどんなお庭ですか?
R: 僕は、自分で集合住宅を1棟持つことが夢ですね。
建物がお庭を囲むようなつくりで、その中に住民が集まれるような広場や
プールがあったりジャグジーがあったり・・・。
住民みんなで花の植え替えをしたりとか、そういうことをやりたいとずっと思っているんです。
なので、いつかそういう形で僕のお庭も実現すると思います。
T: それはすごく素敵なお庭になりそうですね。
Ryuさん、沢山のお話をありがとうございました。
『お庭に家族の笑顔を増やしたい』 鹿児島出水の小さなお庭屋さん、
SANPOH社のオンライントークショー
8回にわたり、村尾 隆介さんにお話を伺いました。