ガーデン・エクステリア
7.お庭にもラスト10%のツメ
村尾 隆介氏(以下R)
R: 僕は、普段からトータルコーディネートにこだわっています。
例えば、イタリアンを食べに行く場合にはみんなに「イタリアっぽい格好で来て」とか。
コスプレっぽくしていった方が、盛り上がるという僕の自論があって、車とか連れてる犬とか
その人に合うかどうか気になりますね。
R: だから、庭がある家が庭に何を干すかというのにもこだわりたいなと思っています。
日本庭園だったら、作務衣とか柔道着(笑)が干してあるといいな。それを
ひもや、はさみまで、竹と何かで作ったようなものでこだわって欲しいな。
せっかくお庭をつくったのならそこにもラスト10%のツメがあって欲しいなと思います。
山口 嵩明(以下T) 山口 ゆみ(以下Y)
T: 現実的にはやはり身近に手に入るものを使う方が多いですよね。
R: それはだめですね(笑)
誰かつくる人がいないと・・・ 安いからこっちの方がいいやってとどまらず、そこまでとことん
楽しめたらいいですよね。
T: そうですね。アメリカで洗濯物を人目に付くところに干している方いませんでしたね。
R: そうですよ。
T: 僕の周りでは、やはり晴れの日は堂々と洗濯物を干しますが、お庭をつくったばかりの
お客さまは、洗濯物を隠したくなるみたいですね。
R: おもしろいですね。
T: そのために、乾燥機付きの新しい洗濯機に替えられたり・・・。
R: なるほど、いいことですね。
もちろん考え方はいろいろとあって乾燥機を使わない方がエコじゃないか。服が傷まない
じゃないか。という人もいるけど街全体としての景観がどうなのか、景観を優先するという考え
方は欧米に比べて日本人は遅れていますよね。
Y: そうですね。だったら、私は天日干し大好きなので景観を壊してますね(笑)
R: 最近になって首都圏でも景観を守るルールが、いっぱい出てきましたね。
僕の、マンションも外に洗濯物を干してはダメです。
なので、各部屋に乾燥機がついていますねぇ。
T: 洗濯物に限らず、お庭がきれいになるとやっぱり人に見せたくなりますよね。
意識してまめに塵を拾ったり、いい習慣が生まれることって多いですね。
R: いいですね。そういう習慣が生活のルーティーンの中に入ったら本当に
心身共にすこやかで、いられる気がしますね。
『お庭に家族の笑顔を増やしたい』 鹿児島出水の小さなお庭屋さん、
SANPOH社のオンライントークショー
次回は、村尾隆介さんとの対談最終回。
「お庭づくりに損はあるか?」というテーマでお送りします。