ガーデン・エクステリア
5.外国人をうならせる日本のお庭
村尾 隆介氏(以下R)
R: 水って日本ではどうですか?
自分で庭をつくるとしたら、池とか水場をつくりたいと思いますが・・・。
山口 嵩明(以下T) 山口 ゆみ(以下Y)
T: 日本の場合、蚊が発生してしまいやすいというのが現状だと思います。
循環式の水場だと、コケが生えてしまったりしてお手入れが大変になってしまいますよね。
自然に水を流し続けられる環境にあれば、池や水場もおすすめできるんですけど・・・。
気候の違いで、向き不向きがどうしてもでてしまいますね。
R: やっぱり。
海外のお庭を見て日本人が水のあるお庭だったりイングリッシュガーデンだったりと
憧れてお庭をつくるケースがあると思いますけど、反対に外国人をうならせるカッコイイ
日本の庭ってどんなものですかね?
T: そうですね、古いお寺院やお庭等で見る枯山水などは見ごたえがありますよね。
水を使わず、砂利で水の動きを表現していたりと、あれは日本人ならではの感性ではないかと
思います。
T: 例えば、ご家庭のちょっとしたスペースに石と砂利の組み合わせでその枯山水を再現して
あげる、なんていうと、外国人にもアピールできるのではないでしょうか?
水を使わない代わりに水を感じさせることのできるアイディアですよね。
R: うん。それは、日本のお庭特有のものですね。
T: また、苔も日本のお庭には欠かせないものだと思います。
苔は、完全な日陰でないと育たないと思われがちですが、やっぱり植物ですので
光も必要なんですよ。
湿度がなくなってくると、枯れたようにクシュっと縮んでしまいますがそれは苔が自分の身を
守るためで、お水をかけてあげると10秒くらいで元に戻ってくれます。
面白いですよね。
R: なるほど、砂利や石などの素材をうまく活かしていくということですね。
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次回は、「防犯という目線から考えるお庭」
というテーマでお送りします。