ガーデン・エクステリア
3.お庭は家族・世代をつなぐツール
山口 ゆみ(以下Y) 山口 嵩明(以下T)
Y: 以前、Ryuさんとお庭の話をさせていただいた時、
「記憶を思い起こせばお母さまの好きな花がわかる」とおっしゃっていましたよね。
そのことがすごく印象的でお尋ねしてみたいなと思っていました。
村尾 隆介氏(以下R)
R: そうですね、僕は結構早い時期から親元を離れて暮らしていました。
断片的に言われたことや小さなエピソードなど分母が少ない分よく覚えているんだと
思います。
R: そんな中で母親が好きだった歌や花とか、あと祖父が非常に花が好きでしたし、
絵を描くのも好きで、そんな姿をよく覚えていますね。
そういった意味で、花やお庭っていうのは、家族や世代をつなぐ一つのツールであると
思います。
Y: 本当ですね。
R: 僕は、日本の家族がもっとかっこよく仲良くなって欲しいという思いが根底にあります。
講演会でも、「いい靴や時計、ジュエリーを買って何度も手入れをしながら大事に使って
ください。そして、息子や娘が社会人デビューする時にそれを受け渡していって欲しい。」
と話しています。
お二人と関わっているうちに、庭もそういうもの、家族の絆をつなぐようなものではないかな
と思うようになりました。
R: つい先日も講演会で、カップルや家族の国旗をつくってくださいとお話したんですよ。
国旗と同じ意味で「家族の花」というものもあっていいかもしれないですね。
庭と人について改めて話をすることってないので面白いですね。
T: こうやってお話をしていると、お庭って五感で感じるものだと思いますね。
目で見て、香りを楽しんで、水の音やそよそよ風の音・・・
そういうのが癒しにつながっているのかなと思います。
R: 確かに五感使いますね。
そこに四季が加わるわけですから、5×4ですごいバリエーションがあるものだし
さらに動物や虫など生き物が加わっていくと、無限の可能性を秘めたものですね・・・。
もしかしたら、地球の縮図かもしれない。
T: 日本は、四季がはっきりしているので「お庭」がより楽しめると思います。
だから、少しでもみんなにお庭に出て欲しいです。
そしたら、もっとみんなに笑顔が増えそうですよね。
『お庭に家族の笑顔を増やしたい』
鹿児島出水の小さなお庭屋さん、SANPOH社のオンライントークショー
次回は、「都会の事情・地方の事情」
というテーマでお送りします。