ガーデン・エクステリア
2.個人~地域全体での庭づくり
村尾 隆介氏(以下R)
山口 嵩明(以下T) 山口 ゆみ(以下Y)
R: オーストラリアだと街々で非常に厳しい条例だとか、暗黙の了解でお互いにちゃんと芝が
刈られているかとか、街全体として庭や玄関廻りを管理しているところがありますね。
みんなで綺麗にしていかないと、どこかがほつれるとどんどん汚い街並みになってしまいます。
R: 日本では、必ず周期的に「ゴミ屋敷」の話題がニュースになりますね。
いつも「自分の土地だからいいじゃないか。オレの好き勝手だろ!」ということになりますよね。
でも、ぼくは個人個人のお庭よりご近所全体で綺麗にしていくという意識が必要で、
たまにはいい意味での競争があってもいいと思います。
T: なるほど・・・ 。
R: たとえば、ヨーロッパのアパルトマンなんかでも1件どこかで窓辺をかざり始めると、あっちも
こっちもみたいな感じでいい意味での競争が始まって結果的に建物全体が遠くからみると
すっごく綺麗に見えたりするんですよね。
そういうのが、日本の各地で起こって欲しいなと思います。
T: 僕たちがお世話になっているお客さまのなかにもそうやって刺激しあっていらっしゃる方々が
います。
これってすごくいいことだなと思います。
そのうちお友だち同士だけでなく近所全体にも広がっていくとうれしいですよね。
お庭って、伝染するものなのかな・・・って僕も感じているところです。
R: そういった意味では、山口さんが庭のある生活というものを提案していくながでポツン、ポツンと
ある1件1件の点が、次第に面になっていってそれが日本全体という風になっていけばすごく
いいなと思いますよね。
R: 今、お母さんたちの色々な対決があると思いますがお受験がどうとか、かけっことか運動神経
ではあそこの家の子に負けてるけど、うちは庭は勝ってるから!なんて、庭がひとつの対決の
指標になっても面白いなぁと思いますね。
庭を軸に平和的な戦争が生まれていくと楽しいでしょうね。
Y: 明るい前向きな競争でいいですね。
『お庭に家族の笑顔を増やしたい』
鹿児島出水の小さなお庭屋さん、SANPOH社のオンライントークショー
次回は、「お庭は家族・世代をつなぐツール」
というテーマでお送りします。